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世界パティスリー2009 密着レポート vol.2密着レポート vol.2世界パティスリー2009 密着レポート vol.2
3月14日、東京ドームシティJCBホールには、アジア初、世界規模のパティシエ頂上決戦の幕開けを迎えるパティシエたちがそれぞれ緊張した面持ちで集まっていました。
大会実行委員会のメンバーである辻口博啓氏や小山進氏、神田広達氏や吉田菊次郎氏など、日本を代表するパティシエの豪華な顔ぶれ。なかなか会う機会のないシェフ同士が挨拶をするシーンも見られました。誰もがこれから始まる13時間の闘いに胸ふくらませ、なんとなく落ち着かない面持ちのようです。

10:30。一般客入場。いよいよ始まります。
前方には大きなスクリーンが据え置かれ、こちらで作業するパティシエたちの様子を見ることができるようになっています。そのスクリーンに蝶が舞い、オープニングセレモニーが始まりました。


参加国は8カ国。オーストラリア、中国、フランス、イタリア、日本、マレーシア、シンガポール、アメリカ。3人1組のチーム、そして事前に審査員も各国から2名選出されました。その彼らが、音楽と共に国旗を掲げて入場します。審査員の中にはMOFイヴ・チュリエス氏、ホテルニューオータニ シェフパティシエの中島眞介氏、「パティスリーオクシタニアル」のステファン・トレアン氏などの顔ぶれもありました。また、審査委員長としてフランス菓子第一人者である「パティスリー オーボン ヴュータン」の河田勝彦氏も登場。まさにスイーツ界のそうそうたるメンバーが集結しました。
日本を代表するパティシエの豪華な顔ぶれ元内閣総理大臣 森喜朗氏ほかスクリーン
各国のパティシエたち各国のパティシエたち各国のパティシエたち
森喜朗氏の挨拶時計
世界パティスリー2009大会組織委員会総裁として元内閣総理大臣 森喜朗氏が挨拶。その立場とは裏腹に、とても親しみの湧く挨拶でした。思い出のお菓子について語ってくれたのですが、20代の頃、オーストリアに行ったとき大きなケーキが出て、何人で分けて1人どのくらい食べられるのだろうと思ったら、それが1人分だというから驚いたという話。おそらくそれは、ザルツブルグの伝統菓子「ノッケルン」というメレンゲのお菓子のことでしょう。

12:00。緊張が走る中、サイレンの音、それに続く拍手とともにいよいよ競技がスタートしました。24人のパティシエたちが一斉に作業に入りました。みんな事前に割り振られた自分の仕事に大急ぎで取り掛かっています。会話をする人はいません。事前に何度も練習しているから、話す必要もないし、またそんな暇もないのでしょう。

2日間13時間という時間の中で、選手たちは3人で7種類の作品を作っていかなければなりません。7種類の中にはアメ細工ピエスモンテ、チョコレートピエスモンテも含まれています。種類別の採点の時間に間に合いさえすれば、時間配分は選手たちに任されています。

競技中前方のスクリーンでは、各国の選手たちのコメントが流れていました。日本チームのキャプテン、帝国ホテルの秋城俊徳シェフはこのように語っていました。
「日本人が弱いと言われている"味"の部分で、チームでしっかり煮詰めた味が出せればと思っています。チーム選なのでお互いの気持ちを感じながら、でも自分の考えがあるときはそれもぶつけてみたりとか、面白さも難しさも体験できたと思います。自分以外の人に食べてもらうことが主なので、自分自身で満足せず、相手にも伝えられたらいいかなと思います。相手国を考える必要はなくて、自分たちが頑張ってきたことが出せればいいかなと思っています。選んでくださった方にも感謝をこめて狙うところは優勝で頑張りたいです。」
日本チームは秋城シェフを筆頭に、レコールバンタン製菓講師の鍋田幸宏シェフ、アンテノールの野田朋広シェフの3名で構成されています。どんな作品を見せてくれるか楽しみです。

ここではカテゴリごとに、簡単なルールや見どころ、そして勝敗の結果をまとめていきます。テーマは、「エコ」。今の時代にぴったりなテーマですね。どんな作品が登場するのか楽しみです。

3月14日は、皿盛デザートとアントルメの採点があります。

皿盛デザート・アントルメの得点のつけ方

  • 仕上げの芸術性
  • 技術的な完成度
  • 全体のバランス
  • 素材感
  • オリジナリティ    各20%ずつ

~皿盛デザート~ 競技開始から2時間後に試食

皿盛デザートは、その特性を存分に引き出すため「温かいパーツと冷たいパーツが組み合わさったものであること」というルールを定義づけています。オーブンから出たばかりのものと、冷蔵庫から出たばかりのものを審査員に提供する時間ぎりぎりにお皿に盛り付けることで、すぐその場で食べるからこその良さを伝える必要があります。また、いかなる半製品の使用は許されません。開始から2時間でデザート1品を作るというのは1人のパティシエでは難しいので、3人のメンバーがしっかりと協力する必要があります。

デザートをサーブするシェフ2時間後・・・
各国あらかじめくじ引きで決めた順番で10分おきにタイムリミットがきて、審査員の前にデザートを提供していきます。サーブするのは小山進氏や神田広達氏など、日本のパティシエ8名。普段はサーブをする機会のないシェフ自身が運びます。審査員たちは自分のところにデザートが運ばれるやいなや、持参したデジタルカメラで写真を撮っていました。あとでそれを見て振り返ったり、自国に持ち帰って報告するのでしょう。

フランスの皿盛りデザート特に目を引いたのはフランス。会場からは驚きの声があがります。緑のアメ細工で大胆にデザインされております。立体的で斬新なそのたたずまいは、他国と比べても強力なインパクトがありました。運ぶシェフたちも壊さないように緊張しているようです。
説明がないのでどのようなデザートだったのか不明ですが、ショコラを使用したもののようでした。

日本の皿盛りデザートさて、日本はというと、終了の合図が鳴ってもすぐにデザートが出てきません。出しながら作業しているといったような感じだったので、もしかするとタイムオーバーだったかもしれません。見た目は、意外に地味な気もします。写真右がバニラ風味のラフランスのシブーストの中にチョコレートソースが入っているもの。写真左はオリーブオイルのアイスということです。オリーブオイルのアイスクリームなんて、斬新ですね!!どんな味に仕上がったのか是非食してみたいものです。
「エコ」のイメージだからなのでしょう、全体的に緑、黄緑色を使用しているチームが見られます。

シンガポールの皿盛りデザート結果は・・・
1位  シンガポール、フランス   360点で同点
3位  日本            335点
4位  アメリカ          320点
・・・とつづきます。

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