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パティシエと職人の素顔 和泉光一シェフvol.2

日本をリードするパティシエの一人、和泉光一シェフ。
パティシエのイメージと反する黒いコック服にターバンがよく似合う。
がっしりとした体格、低く鋭さをもつ声、
そして確かな実力には女性ファンも多いのがよくわかる。
忙しい合間を縫って、レコールバンタンの講師を務める
そんな和泉シェフに独占インタビューさせてもらった。

PROFILE
和泉光一シェフ

<和泉光一シェフ>

1970年生まれ
愛媛県出身
1991 年
<成城アルプス>入社  その後、大阪のパティスリーを経て2000年 <サロン・ド・テ・スリジエ>入社 シェフパティシエ
2006年
ワールド ペストリーチーム チャンピオンシップ(WPTC)日本代表キャプテン 総合3位 アシェットデセール部門 優勝の他、数々の賞を受賞
INTERVIEW
和泉光一シェフの作品

イベント参加は化学反応と同じ

―― お店の方はかなりお忙しいと思うのですが、そんな中今回のイベント(バンタンプロデュース“Artistic Sweets Collection'08”)に参加されようと思われたきっかけはなんですか。

「コンクールというのは職人しかいないけれど、このイベントは生徒も講師も一緒になって楽しめるイベントです。ヨーロッパやアメリカなど海外ではよくあることなのですが、そういうイベントは化学反応と同じで、僕自身も刺激されるし生徒から教えてもらうことだってたくさんある。だから呼ばれる限りなんとしても参加するつもりです。お店は本当にすごく忙しいから出てくるのは 申し訳ないなぁと思うけど、昨日もお店のみんながイベントを 見に来てくれたり快く見送ってくれるから僕はこうして参加できるんです。」

自分がやってきたことを次世代へつなぎたい和泉光一シェフの作品その2

「自分がやってきたことはすごく自分よがりになりがちだけど、それは役に立たないと意味がない。それを披露したり、目の前でやることでトップシェフの見えない部分を身近に感じられるというのは一番の魅力だと思います。今後の業界を背負っていく子に、自分が踏み台となってつないでいきたい、チャンスをたくさん与えたいと思います。」

―― ある雑誌で読んだのですが、「クリスマスというのはお客様に1年の感謝を言える日だ」っておっしゃってた話がありましたね。素敵なメッセージだな、と。

「あれは、実を言うと僕が成城アルプスに勤めてた当時の社長が言った言葉なんです。そういう風に思うだけで気持ちが楽になって無理をしなくなるんです。パティシエの仕事というのは、お客さんと、そして仲間のスタッフとの『ふれあいの仕事』ですね。」

―― 先ほどデモンストレーションでは「よくレストランに行って研究している」っておっしゃっていたのですが。

和泉光一シェフ

「そうですね。レストランだけでなく、美術館に行ったり、建築や車のデザインを見るのも好きなんです。好きなアーティストというのは特にいないけど、現代美術が好きで、僕は絵を見るというよりは色を見ている。空間にも注目しています。日々の日常の中にもヒントはたくさんあります。そういうのを見て空想するのが好きなんです。体が勝手に開放していて、自然といろんなヒントが吸収されてくるんです。」

―― 本当にお忙しそうですが、休みの日はあるんですか。どうやってストレスを発散するのでしょうか。

「ないです(笑)。久しく休んでいません。仕事を頼まれて、辛いと思えば辛くなってしまうけれども、イベントはわくわくするしそれがストレス発散になります。」

和泉光一シェフの作品その3

海外修行の経験がない中、自らの個性とたゆまぬ努力によって自身のスタイルを作り上げ、世界からも認められるようになった和泉シェフ。
その功績を独占することなく、次につないでいきたいと語る彼の姿からは、
日本のスイーツ業界への熱い思いが伝わってきた。

(文=Rena Horiguchi)


↓和泉シェフのデモンストレーション(お話)の様子↓
※音声が出ます。音量にご注意ください。

 


過去の和泉シェフインタビュー記事 2006年7月分はこちら

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